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AVANTI

リプレイ

元麻布、仙台坂上の辺りは古くからの屋敷町。
その閑静な住宅街の奥、細い路地をちょっと入ったところに、
イタリアンレストラン “AVANTI” ・・・

土曜の18時になると聞こえてくるこの台詞。
いつも車に乗りながら、ぼぉーっと聞くのにちょうど良い。
いろんな話題にそった目利き人が出てくるあたり、
常連客という名の聞き手が、ゲストから絶妙に話を引き出すところも面白い。

『リプレイ』の主人公である43歳のビジネスマンは、物語の1行目で死んでしまう。
ところがその主人公は、43年間の人生の記憶を持ったまま、25年前の自分に戻ってしまう。
そこから25年に起こる世の中の出来事はほとんど知ってしまっている状態で、
そのやり直しの人生をいかに生きるか。それがテーマの物語。
僕はこの小説を主人公と同じ43歳の時に読んでしまったので、受けた衝撃も大きかった。
初めて読んだのはもう10年も前だけど、今でも時々、
主人公を自分に置き換えて考え込んでしまう瞬間がある。
僕は生涯、何度もこの小説を思い出しては、その度に考え込むのだろう。
目黒考二(「本の雑誌」編集長)

リプレイ・・・
久しぶりに本の虫が騒ぎ出した。

AVANTI
リプレイ(「YagiのReview Column」内)
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