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平尾台トレイルランニングレース その2

前回の続き。

「今、40番台前半ですよ」と声をかけられた。

しかし、この情報は間違っている可能性もある。
前半とは言われたが、40番台後半ではないか?最悪48番手か49番手くらいではなかろうかと考えた。
とすれば、気を抜いていれば50番台まで転落してしまう。

ここはペースを上げて抜かれないようにしよう。
いや、むしろ保険のために前に誰かいれば積極的に追い越していこう。

今を満足していてはいけない。
悠長に記念写真など撮る暇なし、ペースを上げなければ。

とたん、脚が吊りそうになる。

それでも進む。
登りはほぼ歩きだ。ふくらはぎを使えば楽に登れるのは分かっている。
しかし楽なのはこの瞬間だけ。すぐに使い果たし登れなくなるのが分かっている。
ふくらはぎを使わないよう、足裏全体で踏み込んで山を登っていく。

辛いが立止まれない。
立止まったら抜かれるのだ。

下りでは、とにかく勇気一発!
怖がらず、進む。
去年は死ぬかもと思った急坂もまったく怖くない。

下りで何人かを抜き去った。

平尾台公園にさしかかる、最後の最後の登りで2人組に追いついた。

これは最後でバトルとなるのか・・・覚悟した。

後ろについた瞬間、「どうぞー」と道を譲っていただいた。

ありがたい。

しかし譲ってもらった手前、ここで緩めて抜き返されるのも嫌だ。

さらに下を見ると、さっき抜いてきた何人かがすぐ後ろを登ってきている。

やばい!!

死に物狂いで登る、登る。

登り終えて、舗装路に入った。

後ろとの差はどれくらいだ?分からない。

分からないからには、スパートだ!!

ラスト1kmの標識が見えた。

長い!!!

本当に1kmか!?

必死で必死で必死で走った。
ここまでくれたたぶん30番台だろう。きっとそうだ。
こんなところで後ろからまくられたくない。

沿道の子供の声援も聞こえるが、応える余裕はなく、
まだゲートこないのか!!

やっとゲートが見えた!!

後ろを見ると、誰もいない。

ゴール直前に昼ラン仲間がいた。
「おぉー!」と感激のハイタッチ!

今年は片手を突き上げてゴールする瞬間を撮ってもらうのだ!!

結果:
4時間24分15秒。
38位。

地獄だったけど、楽しかった!!!

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