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長崎ベイサイドマラソンの親子2km断られ (4)

前回の続き

市担当と話してきた。18時にマンションで待ち合わせ。
来られたのは長崎市スポーツ振興課の課長さんと係長さん。
うちの嫁も交えて4人で。

まず最初に、市が問題としている事を全部聞きだす事にした。
ここで説明されたのは以下3点のみ。
1.スタート時の混雑(写真を見せられる)
2.10kmの先頭走者とかち合う。(去年の写真を見せられる)
3.ワーフから美術館までの道がせまい=危険地帯

●1については最後尾からスタートしますと通した。これは割と簡単に理解してくれた。

●2については予想タイムを事前に計算していた。(タイム計算のアイデアは会社のラン仲間が提示)
10kmのスタートは9:10、例年32分でトップがゴール。∴トップゴール時間は9:42
2kmのスタートは9:25、去年の最後尾が15分でゴール。∴最後尾ゴール時間は9:40
これを提示し途中で10kmに追いつかれる可能性はかなり低いと説明。
(去年より2kmのスタートが5分繰り上がってるので)

これを言われるとは考えていなかったらしく苦い顔を見せる。
向こうも負けじと時間通りにスタートしたら・・・当日は何が起こるか分からないから・・・と反論してきた。

しかしこちらも動画がある。ゆっくり歩いて危険地帯まで6分だった=9時31分。
10km走者にすると、9時31分=21分で約9km走るとはにわかには考えられない。と反論。
スポーツなので何が起こるかわかりませんから。と言われるが、日本記録でも狙わせる気か?

●3については、先日コースを試走した動画を見せて、他の走者と変わらず、
むしろ坂道を押すので他の走者よりも邪魔になる確率が低いと力説。
しかしそれでも道の狭さをとにかく危惧していた。
車椅子だから何か分からないが何か危険な事があると主張されるが、こちらも最後尾を歩けばさほど心配ないと反論。

しばらく落ち着いたところで、課長さんが一言
課長「でもご主人、車椅子は出せないんです」
課長「我々はこの大会を車椅子以外の大会と認識しています」

これにはしばらく声が出なかった。
何がどうあろうと危険性がゼロになったとしても出したくないようだ。
なりふり構わずお断りモードに強引に戻った。

いや、だから危険性は少ないと・・・
課長「とにかく何があるかわからない以上は許可できない。」

いや、だからこれだけ説明を・・・・
課長「もしかしたら、わからないが、何かが原因で誰かが怪我をするかも」

課長さんは当初の目的を取り戻したようだ。
聞けば今年から移動で振興課の課長になったとの事。
おそらく移動後の初めての大きな大会でへまをしたくないのだろう。

しかしこちらもここで諦めるわけにもいかない。
ここであきらめたら来年も同じことを繰り返す。

こうしましょう「途中で危険だと思ったらすぐにリタイヤさせてください」
係長はうーんと唸り何か計算しだしたが、課長の反応はいまひとつ。
また何かすったもんだする。

言いたくなかったが「では途中まででいい。途中で折り返すからスタートだけでもさせてくれ」
これにはお二人は反応した。
これならば危険性は低いんじゃないか?と課長。

ここで僕の目標は来年の親子完走へ切り替った。
しばらくすったもんだで、結論

「我々では決定できない。
しかしこの途中までの線ならば実行部会を説得できるかもしれない。
持ち帰らせてください。」

なにぃ!君たちでも決定権を持っていなかったのか!?
これは少しショックだった。
しかしこれを承諾する以外に道はなさそうだ。

お願いしますという事で話は終了。

その後、松山に。30分ほど走ったとこで、ふと思った。
あれ?説得するというて、ダメでしたって言われても俺には経過が分からんよな。
もしかしたらただの時間稼ぎか?
気になったのでランをやめて電話。(この時間でも職場にいるというのは聞いていたので)
課長はすでに帰宅していたが係長がいた。
「僕も実行部会に参加させてください。」

それについては、
「持ち帰ると言ったので、責任もって説得にあたります」
「実行部会といっても集まれるかどうか分からない。電話での個別説得になるかもしれない」
「説得の経過はご連絡します」
「家族で出たいという気持ちは十分伝わりました」
「最初は持ち帰る気なんか全然無かったんですよ」

そこまで言われたら、係長あんたを信用するしかない。
俺の疑心暗鬼も晴れて、この人に託してみようと思った。
あとは結果を待とう。

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